アートに合わせる色に迷っています。実際の色を見ることはできますか?
はい。色は面積や光によって印象が変わるため、実際の色味をご確認いただくことをおすすめしています。まずは「カラーチャート」でおおよその色を絞り、さらに銀座サロンで大きなカラーサンプルをご覧いただくか、「サンプルポット(試し塗り用)」を利用してご自宅の壁での見え方を確認していただくのが確実です。
2026.10.02
少しずつ秋の気配を感じる季節になりました。
空の色や木々の表情、やわらかくなっていく光。身近な景色にも、少しずつ季節の変化を感じます。
そして秋といえば、「芸術の秋」。
美術館へ足を運んだり、家に飾っているお気に入りのアートをあらためて眺めたり。アートをいつもより身近に楽しみたくなる季節です。
お気に入りの絵画や写真、旅先で出会ったポスター。
見るたびに心が動く、大切な一枚。
せっかくなら、その作品がもっと美しく見える場所に飾りたいと思いませんか?今回は、そんな一枚のアートから始めるインテリアと、アートの魅力を引き立てる「壁の色」の楽しみ方をご紹介します。

3. Farrow&Ballの色から、気になる一色を探してみる
5. 答えは「正解の色」ではなく、あなたの「心地よさ」の中に
7. あなたらしい色を見つけるために──Farrow&Ball銀座サロンで、光とともに色を体感する
壁は、アートを掛けるためだけの単なる背景だと思いがちですが、実は作品のすぐ隣に存在し、部屋の中でも大きな面積を占める大切なインテリアの要素です。
例えば、こちらの2枚の画像はいかがでしょうか。どちらも同じ作品を同じ空間に飾っていますが、背景の壁色が変わるだけでその印象は大きく変わります。


明るいニュートラルカラーの中で、作品を軽やかに見せる。深みのある色を背景にして、アートをドラマチックに浮かび上がらせる。作品の中にある色と壁を響き合わせ、空間全体に一体感をつくる。壁色によって、アートにはさまざまな見せ方が生まれます。考えるだけでわくわくしますね。
「この作品には、どんな色の空間が似合うだろう?」とさらに一歩踏み込んで考えてみることで、アートとインテリアが美しく調和した、自分らしく心地よい空間をつくることができます。


国内外の美術館やギャラリーでも、作品を引き立てる背景としてFarrow&Ballのペイントが数多く用いられてきました。


2023年、パリのピカソ美術館で開催された「Picasso Celebration: The Collection In A New Light」。
ピカソ没後50年を記念したこの展覧会では、ファッションデザイナーのポール・スミスがアートディレクションを担当し、展示空間にFarrow&Ballのペイントが採用されました。
展示室には、作品と響き合うように背景としてオレンジ、ブルー、グリーン、ピンクなど、大胆な色彩が登場します。アートを引き立てるために”壁の色は控えめに”──そんな考え方に捉われない、アート作品の背景の色に対する新しい可能性を示してくれた展示でした。
国内では、インテリアスタイリスト・石井佳苗さんが手掛けたアーティゾン美術館の「空間と作品」展の空間にもFarrow&Ballの色が使われました。
作品だけを見るのではなく、額縁や家具、空間全体との関係まで考えて色を組み合わせる。そこには、住まいのインテリアにも通じる考え方があります。

また、大塚国際美術館の展示からも、名画とその背景となる色とのさまざまな関係を発見できます。
美術館を訪れたときには、ぜひ作品の少し「奥」にも目を向けてみてください。
「なぜ、この作品には、この壁色が選ばれているのだろう?」
そんな視点でアートを眺めてみると、絵画鑑賞の時間がより豊かになり、ご自宅の壁色を考えるヒントも見つかるかもしれません。


色を選ぶことは、ただ好みを選ぶだけではなく、そこでどんな時間を過ごしたいかを思い描くことでもあります。
Farrow&Ballには、暮らしに馴染むニュートラルからブルー、グリーン、レッド、そして印象的なダークカラーまで、132色のカラーパレットがあります。歴史ある塗料として数多くのアート作品を彩ってきた色たちが、お気に入りの一枚が美しく映える空間づくりを叶えてくれます。
「この作品には、どんな色が似合うだろう?」
そんなふうに作品を眺めながらカラーチャートを広げる時間は、色選びの楽しい第一歩です。お気に入りの一枚と向き合いながら、その作品がもっと美しく見える色を探してみませんか。

Farrow&Ballカラーチャート
132色の中から、ご自身の暮らしに心地よく寄り添う色を見つけるための第一歩として、ぜひカラーチャートをご活用ください。
「実際の色を見て選びたい」という方は、Farrow&Ball銀座サロンで132色の色見本をご覧いただくこともできます。
では、自宅でアートと壁色を組み合わせるときには、どんなことを意識すればよいのでしょうか。ここからは、色を考えるきっかけになる3つのヒントをご紹介します。
アートの中にある色のつながりから空間全体のカラースキームを考えてみる方法は、背景となる壁色を選ぶ際にもとても簡単でシンプルでありながら、作品の世界観を最大限に引き出せるおすすめの手法のひとつです。


こちらの空間では、壁のブルー(No.299 De Nimes)と、アートに描かれた背景のブルーグレーを穏やかに響き合わせています。さらに、棚板にはダークネイビー(No.31 Railings)を。同系色で濃淡をつけることで空間が引き締まり、アートの存在感がより美しく際立ちます。

アートと壁を馴染ませることだけが正解ではありません。ときには、あえて異なる色を背景に置くことで、作品がぐっと際立つことがあります。色の組み合わせを少し大胆に変えてみることで、同じ作品でも違った表情を楽しむことができます。

ここでのポイントは、単にコントラストを際立たせるのではなく、空間全体のバランスに配慮することです。そのバランスとは、色の組み合わせやトーンの調和、そしてお部屋に置いている家具やインテリアアイテムとの相性など、多岐にわたります。
もし色選びに悩んでなかなか決められない場合は、Farrow&Ballのカラースキームをもとに、プロのカラーリストが色のアドバイスを行うカラーコンサルタンシーサービスをご活用ください。作品と空間の関係性を踏まえながら、最適な色選びをサポートします。


最後は、ルールに捉われず自分らしくアートを楽しむことを考えてみましょう。
壁を“もうひとつのフレーム”にしてみる
部屋の壁すべてを塗らなくても、色は楽しめます。例えば、アートを飾る一角だけをペイントしてみたり、もっと大胆に壁に描いた大きなフレームのように色を使うことで、何もなかった一角が小さなギャラリースペースへと生まれ変わります。これは、ペイントだからこそ楽しめる自由な表現のひとつです。


特別な絵がなくても大丈夫。日用品をアートに変える「背景」の力
「部屋に飾るような立派なアートなんて持っていない」。そう感じている方にこそ知っていただきたいのが、壁の色がもたらすペイントの魔法です。
アートとは、きちんと額装された特別な作品だけを指すのではありません。ネイビーやダークグリーンのような深みのある色を壁に塗るだけで、ポンと無造作に置いたお気に入りの本や、お子さんが描いた思い出の絵、何気ないポストカードまでもが、不思議とサマになるのです。
壁の色そのものがキャンバス代わりになり、バラバラな小物たちを素敵な景色としてまとめてくれる。特別な絵画を用意しなくても、背景に色があるだけで、見慣れた日用品が自然と「アート」のように見えてきます。


柄のある壁紙と、アートを組み合わせてみる
背景を無地にして作品だけを際立たせるのではなく、壁紙の柄もアートの一部として捉えてみる。そうすることで、作品の世界観はフレームを飛び越え、インテリア全体へと繋がっていきます。
アートをただ「壁に飾るもの」とするのではなく、空間そのものをひとつの作品のように味わう。色や柄も取り入れながら、もっと自由にあなたらしい空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。


ここまで色選びのヒントをご紹介してきましたが、本当は「このアートには何色が正解か」という絶対のルールはありません。大切なのは、「この部屋でどんな時間を過ごしたいか」を思い描くことです。
視線が引き寄せられるような、ドラマチックな空間にしたいのか。
家具や床の素材と溶け合うように、自然に馴染ませたいのか。
光の移ろいを感じながら、ただ静かに作品を眺めたいのか。
同じアートでも、求める心地よさによって選ぶ色は変わります。空間の色を考えることは、自分自身の心を整え、これからの暮らしをデザインすることそのもの。どうかセオリーにとらわれず、あなた自身がもっとも心地よく感じる、自由なアートの楽しみ方を見つけてみてくださいね。


FAQ
はい。色は面積や光によって印象が変わるため、実際の色味をご確認いただくことをおすすめしています。まずは「カラーチャート」でおおよその色を絞り、さらに銀座サロンで大きなカラーサンプルをご覧いただくか、「サンプルポット(試し塗り用)」を利用してご自宅の壁での見え方を確認していただくのが確実です。
はい。実際のお住まいにカラーリストがお伺いする「出張カラーコンサルタンシー」を承っております。アートだけでなく、床や家具の素材、窓からの自然光や照明など、空間全体のバランスを見ながら、そのお部屋だからこそ心地よく感じられる色をご提案します。一部屋からでもご相談可能です。
もちろんです。アートを飾るスペースだけをペイントするのも、気軽に色を取り入れられるおすすめの手法です。Farrow&Ballのペイントは扱いやすい水性塗料で、塗装中のにおいも抑えられているため、ご自宅でも安心してDIYをお楽しみいただけます。必要な塗料の量や塗り方についてご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。
実際の住まいは、家具や床の素材、隣の部屋とのつながり、そして窓から入る自然光など、さまざまな要素が重なり合って形づくられています。
だからこそ、「アート単体に合う色」を探すのではなく、「アートを含めた空間全体のカラースキーム」として色を捉えてみることが大切です。
Farrow&Ballの132色は、光とともに表情を変えるニュートラルカラーから、気持ちを動かすドラマチックな色、空間を引き締める深い色まで幅広く揃っています。どんなアートでも、あなたの部屋や感性に寄り添う一色がきっと見つかるはずです。
まずは無料カラーチャートで気になる色を見つけてみましょう。より大きなサンプルで確かめたいときは、銀座サロンで実際の光の中の色をご覧いただくか、サンプルポットで試し塗りをしてみるのもおすすめです。色と向き合う時間の中で、あなたにとって心地よい一色が自然と見えてきます。
お気に入りのアートを一枚選ぶことは、部屋全体の心地よさを考えるきっかけになります。作品に込めた想いとともに、理想の住まいについて思いを巡らせてみませんか?

銀座サロンでは、132色を実際の光の中でご覧いただけるほか、スタッフが色選びを丁寧にサポートします。ご自宅の光や素材、家具との相性まで含めて色を選びたい方には、カラーコンサルタンシーサービスもご用意しています。
誰かのためではなく、自分が心地よく暮らせる色を見つけるために。
ぜひFarrow&Ball銀座サロンへお越しください。
関連記事
・クワイエットラグジュアリーなインテリアを、Farrow&Ballの色から考える
・光の加減で変わる壁色の魅力。Farrow & Ballが生むインテリアの表情