2024.09.19

PROJECT

【暮らしとアートと空間の色】アーティゾン美術館で開催中の『空間と作品』展でカラーサポートをさせていただきました

現在開催されているアーティゾン美術館の『空間と作品』展で、素晴らしい機会をいだいたのでご紹介させていただきます。

インテリアスタイリスト 石井佳苗さんからのご依頼で、アーティゾン美術館の展示にFarrow&Ballの塗料をご提供させていただきました。
空間と作品』展は7/27〜10/14迄

今回、インテリアスタイリストの石井佳苗さんがコーディネートを担当された「My favorite place」の展示コーナーの空間の色についてご相談をいただきました。

インテリアスタイリスト 石井佳苗さんと、カラーワークスからはカラーデザイナー 秋山千恵美、F&Bカラースタイリスト 前田が色選びをサポート
石井佳苗さん、カラーワークスのカラーデザイナー 秋山千恵美、F&Bカラースタイリスト 前田

石井さん:「一般的に、美術館のアートは白い壁に飾られがちですが、本来アートは『誰かのため、誰かのインテリアにディスプレイされるため』に作られているはずなので、今回のコンセプトはここを意識して、誰かのインテリアに飾られてあるアートを表現したかった。そのために、壁に色は必須で、Farrow&Ballは絶対に必要でした。」

インテリアスタイリスト 石井佳苗さんからのご依頼で、アーティゾン美術館の展示にFarrow&Ballの塗料をご提供させていただきました。
ブレストをしながらFarrow&Ballの色をピックアップ

私たちFarrow&Ballスタッフにとって、誰かの住まいのなかにアートが当たり前のように馴染んでいる暮らしの一場面を切り取った、そんな空間を実現するために、「Farrow&Ballの色の良さが必要」とおっしゃってくださったことはとても嬉しいことでした。

インテリアスタイリスト 石井佳苗さんからのご依頼で、アーティゾン美術館の展示にFarrow&Ballの塗料をご提供させていただきました。
作品が最も引き立つ色を選び出してく
インテリアスタイリスト 石井佳苗さんからのご依頼で、アーティゾン美術館の展示にFarrow&Ballの塗料をご提供させていただきました。
空間の色として整っているかバランスもチェック

石井さんの理想の空間を実現するために、カラーデザイナーの秋山千恵美が色選びの道筋を立てたり、色のプロであるF&Bカラースタイリストの前田が色のバランスを整えていくお手伝いをさせていただいたことは、私たちにとっても得難い経験となりました。

そうした過程を経て完成したのが、現在アーティゾン美術館で公開されている『空間と作品』展の「My favorite place」のコーナーです。

作品を鑑賞しながら進むと突然現れる色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間
色と光が別格で美しい「My favorite place」の空間

たくさんの作品が展示されているなか足を進めていくと、白い壁の向こうになんとも情緒あふれる赤の空間が見えてきます。こちらが石井さんが手がけられた「My favorite place」の空間です!

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間
FARROW&BALL(左壁面)No.297 Preference Red(右壁面)No.42 Picture Gallery Red

今回、最初に決まった色は、上の写真の左奥に塗装されているNo.297 Preference Red。

このゾーンのアートを最も引き立てる色の傾向などを丁寧に掘り下げて選ばれたNo.297 Preference Redは、石井さんが最初に気に入ってくだった色でした。

その次に石井さんが選ばれたのが、No.297 Preference Redの両サイドに位置する、No.299 De NimesとNo.42 Picture Gallery Red。

同じゾーンに多色使いをするためここは特に色のバランスに気をつけつつ、それぞれアートの世界観と合う色が選ばれています。

FARROW&BALL(左壁面)No.299 De Nimes(中壁面)No.297 Preference Red(右壁面)No.42 Picture Gallery Red
FARROW&BALL(左)No.299 De Nimes(中)No.297 Preference Red(右)No.42 Picture Gallery Red
色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間
FARROW&BALL No.42 Picture Gallery Red
FARROW&BALL No.299 De Nimes
FARROW&BALL No.299 De Nimes

No.42 Picture Gallery Redは、展示している椅子の座面の色からヒントを得つつ、展示するアート、隣の壁面のNo.297 Preference Redと相性の良い色として、そしてNo.299 De Nimesの壁面は、家具とアートの額縁に印象的に使われている「黒」を引き立たせるとともに、可愛らしい印象のアートそのものにもマッチする色として選ばれています。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間
FARROW&BALL No.298 Bancha

こちらのNo.298 Banchaは、この「My favorite place」の空間のどこかに「緑」を使いたいと仰っていた石井さんのご希望で、バリエーションが多いFarrow&Ballの緑系統の中から1色選ばれました。

No.298 Banchaは「バンチャ」という名前だけあり、最初は日本的な要素が強くなってしまうのではと懸念もしていたのですが、ピカソの絵や椅子とも周囲の環境ともよく馴染む素敵なゾーンになっているのがよくわかります。

FARROW&BALL(手前壁)No.20 Buff(奥壁)No.298 Bancha
FARROW&BALL(手前壁)No.20 Buff(奥壁)No.298 Bancha

続いて選んだのが、No.298 Banchaの並びに位置する柔らかいベージュがかったNo.20 Buff。

割と強めの色が多い空間のなかで、No.20 Buffはいわば箸休め的な色となります。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL No.20 Buff
FARROW&BALL No.20 Buff

ベージュ系は「ストレスフリー」の色と言われており、ジェンダーや年齢関係なくほっと安心したりくつろぎを与えてくれる効果があります。

No.20 Buffを塗装したゾーンはちょうどこの空間の真ん中に位置する場所にあたりますが、他のゾーンに比べ全体がふんわりと明るく浮かび上がり、アートと共にある穏やかでリラックスした暮らしを想像するに容易いと感じました。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL(右奥壁面)No.276 Mole's Breath(左奥壁面)No.30 Hague Blue
FARROW&BALL(左奥壁面)No.30 Hague Blue(右奥壁面)No.276 Mole’s Breath

そして、この空間の中でも一番人気のあったゾーンがこちらになります。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL(右壁面)No.276 Mole's Breath(左壁面)No.30 Hague Blue
FARROW&BALL(左壁面)No.30 Hague Blue(右壁面)No.276 Mole’s Breath

こちらは展示しているアートも家具類も個性的なものが多く揃っているゾーンとなりますが、それらを控えめに、かつ印象的に引き立てることを第一に考えて色選びをされていました。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL No.30 Hague Blue
FARROW&BALL No.30 Hague Blue
色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間
FARROW&BALL No.276 Mole’s Breath

モダンでいて遊びのあるこの空間に足をとめる方がとても多く、実際に椅子に座ってその目線でアートを鑑賞されている方も多くいらっしゃいました。(このゾーンのみ手前の椅子に座ることが可能)

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL(左奥壁面)No.299 De Nimes(中奥壁面)No.297 Preference Red(右壁面)No.42 Picture Gallery Red

さて、いかがでしたでしょうか?

今回の『空間と作品』展を私たちも実際に拝見してみて、正直とても感動しました。

石井さんらしい素敵な魅力にあふれていましたし、異なる要素が多く盛り込まれていたにもかかわらず空間色彩の見事なバランスを体感できたことも素晴らしかったです。

色と光が別格で美しい「暮らしとアート」の空間・FARROW&BALL(左壁面)No.299 De Nimes(右壁面)No.297 Preference Red

何よりも、近くを歩いていた来場者の方たちが「暮らしに色とアートは欠かせないのね。」とお話ししながら鑑賞されていた姿をみて、多くの方にこの空間の目的と美しさが共感されているのだと嬉しく感じました。

さて、アーティゾン美術館で開催されている『空間と作品』展は、7月27日〜10月14日までとなります。

皆さんにはFarrow&Ballのカラーチャートをお手元に持ちながらアーティゾン美術館でアートを色とともに鑑賞していただきたいので、行くまえにぜひカラーチャートをご依頼ください。

また、インテリアや空間づくりで色をご相談したい方は、是非銀座サロンにお越しいただくか、カラーコンサルタンシーサービスをご利用ください。

>>Farrow&Ballカラーチャート・資料請求はこちら

>>銀座サロンのオフィシャルサイトはこちら

【関連記事】

熱海で別荘生活を楽しむ!:築50年の中古マンションをフルリノベーション

和室を和モダンに!塗装と壁紙でおしゃれな和室にリノベーションする

おしゃれな輸入壁紙をお探しの方、好きな壁紙が見つからない方におすすめ!海外のようにおしゃれなインテリアを作る

ペットと暮らす!安全でおしゃれで快適なインテリアづくり