2025.09.19
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【ニュートラルカラー大解剖 / 全6回】Vol.2 クールでモダンなインテリアにリノベーションをするならアーキテクチュラルニュートラル
前回のリラックスニュートラルの記事では、どんなインテリアカラーとも相性が良く、白の代わりとなる4色をご覧いただきましたがいかがでしたか?
今回は一転、Farrow&Ballで最もクールでモダンな印象が強い「アーキテクチュラルニュートラル」へ。穏やかさというよりも、モダンで洗練された雰囲気を演出するニュートラルカラーグループをご紹介します。
1. 穏やかだなだけじゃない、Farrow & Ballのニュートラルカラー
2. アーキテクチュラルニュートラル:No.2005 ALL WHITE
3. アーキテクチュラルニュートラル:No.2011 BLACKENED
4. アーキテクチュラルニュートラル:No.277 DIMPSE
5. アーキテクチュラルニュートラル:No.242 PAVILION GRAY
6. FAQ アーキテクチュラルニュートラルについて
7. 繊細なインテリアカラーを直接確認できるFarrow & Ball 銀座サロン
8. まとめ
1. 穏やかなだけじゃない、Farrow&Ballのニュートラルカラー

ニュートラルカラーと聞くと、多くの方がベージュやグレージュといった『温かく、穏やかな色合い』を思い浮かべるのではないでしょうか。
確かにそれらも美しいニュートラルカラーですが、Farrow & Ballが提案するニュートラルの世界は、実はもっと奥深く多彩です。

今回ご紹介する「アーキテクチュラルニュートラル」は、生活感を抑えてよりシャープなイメージを空間にもたらす美しさを追求したカラーグループです。
特徴的なのは、微細な青みが含まれいる色が多く、クールな印象を与えること。
この絶妙な青みこそが、ほかのニュートラルカラーとは一線を画すモダンで洗練された印象を生み出しているのです。

こうした色味が作り出す、背筋が伸びるようなコンテンポラリーなインテリアこそアーキテクチュラルニュートラルの真骨頂です。
リノベーションでインテリアにシャープな印象をプラスしたいと考えている方は、さっそく4色のクールなニュートラルカラーをチェックしてみましょう!
2.アーキテクチュラルニュートラル:No.2005 ALL WHITE


実は、青みがかった色合いが集まるアーキテクチュラルニュートラルにも関わらず、「白」以外の顔料が一切含まれていないという珍しい特徴をもつNo.2005 All White。
Farrow&Ballの中で一番混じり気のない純粋な白なので、白系統の明るいニュートラルカラーとあわせてシームレスなホワイトインテリアを作ることで他の繊細な色を引き立てることができますし、鮮やかな色や黒系統のような力強い色と合わせるとすっきりとしたセパレーションの役割を果たし、空間に抜け感を作り出すことができる色です。


また、日本でよく見かけるほっこりとした北欧スタイルではなく、本来の洗練されたミニマルな北欧スタイルのインテリアやコンクリート、ガラスといった現代的なインテリアの素材との相性も抜群。
壁に使えば洗練されたギャラリーのような雰囲気をもたらしますし、天井に使えば奥行きと高さを感じさせる効果も期待できるでしょう。
3.アーキテクチュラルニュートラル:No.2011 BLACKENED


「Black」という色の名前が入っていますが、Farrow&Ballの中で最もクールな白のNo.2011 Blackenedは、その昔、灯油ランプの煤から採取されたランプブラックという顔料を加えて作られていた色です。


空間にミニマルで洗練された表情をもたらし、ステンレスのような素材と合わせると特に現代的なインテリアやインダストリアルな雰囲気を演出できます。
上で紹介したNo.2005 All Whiteとあわせて使うと非常に繊細な白のグラデーションを楽しむことができると共に、インテリアに奥行きと繊細な表情を与えてくれるので、白のインテリアがお好きな方にはおすすめの配色です
4.アーキテクチュラルニュートラル:No.277 DIMPSE


No.277 Dimpseは、英国西海岸の方言で「黄昏」を意味する美しい名前を持つクールなグレーで、その名の通り夕暮れ時の静寂と神秘を纏ったような、詩的で深みのある表情をもつ色合いです。


上でご紹介をしたNo.2011 Blackenedと下で紹介をするNo.242 Pavilion Grayのちょうど中間くらいの色で、ほのかに感じるアンダートーンの青の風合いはモダンな建築空間に美しく馴染みます。
リノベーションでは、リビングやベッドルームの壁全体に塗装することで、時間とともに移ろう光の美しさを感じられる空間を演出できる現代的でありながら温もりも感じさせる色です。
5.アーキテクチュラルニュートラル:No.242 PAVILION GRAY


No.242 Pavilion Grayはシンプルな明るめのグレーに感じますが、18世紀スウェーデンのインテリア様式で優雅だとされていた「光を柔らかく反射する、エレガントで柔らかなニュートラルカラー」を彷彿とさせるクラシカルなグレーです。


リビングやダイニングに使うと、上品な落ち着きと開放感をもたらしてくれます。
同じアーキテクチュラルニュートラルのNo.277 DimpseやNo.2011 Blackenedなどとあわせると、モダンでありながらタイムレスな美しさを演出してくれるでしょう。
6.FAQ アーキテクチュラルニュートラルについて

Q.アーキテクチュラルニュートラルの「青みのアンダートーン」は実際に青く見えるのですか?
実際に「青く」見えることはほとんどありません。Farrow&Ballの色味の紹介をするときによく使う「アンダートーン」とはパッと見ただけでは気付かないけれど、光や周囲の色によって現れてくる隠し味のような色味ことです。アーキテクチュラルニュートラルがもつアンダートーンの青みは、一般的な白やグレーが持っている暖かみがなく、よりクールで洗練された印象をもたらしやすいのが特徴です。特に自然光の下では、その清々しさとすっきりとした美しさを実感していただけるでしょう。

Q.北向きの部屋でも美しく見えますか?
北向きの窓から入ってくる光は、1日を通して青みのある光です。そのため、アーキテクチュラルニュートラルが持つ繊細な青みのアンダートーンはより鮮明にクールな風合いで感じられるでしょう。ただし、一般的に北向きの部屋は光量が少ないため、思っているよりも暗く冷たいグレイッシュな色に見えてしまうことも考えられます。そのため実際の部屋でカラーサンプルを貼って色の見え方を確認することをおすすめします。

Q.リラックスニュートラルと混在させることはできますか?
アーキテクチュラルニュートラルは、前回ご紹介したリラックスニュートラルとも合わせやすいニュートラルカラーグループですが、同じグループ同士でカラーコーディネートをするとより美しさが際立ちます。同じ空間で組み合わせたい場合は、Farrow & Ball銀座サロンでカラーコンサルタンシーサービスをご利用ください。インテリアカラーを熟知するスタッフが、お客様の空間に最適な色の組み合わせをご提案いたします。
7.ニュートラルカラーをカラーチャートで見比べてみましょう

ニュートラルカラーはアンダートーンの色の印象が大きく変わってきます。ご自宅ではどんなニュートラルカラーが合いそうか、Farrow&Ballのカラーチャートを取り寄せて探してみましょう。
また、サンプルで試すだけでなくFarrow & Ball 銀座サロンでは、サロン内を塗装したニュートラルカラーを直接確かめることができます。
光の色でどうかわるのか、塗装した質感はどうなのか、そしてFarrow&Ballの最大の特徴でもある繊細な奥行き深さなどを体感してください。(Farrow & Ball 銀座サロンは予約制となっておりますので、ぜひご予約のうえご来店ください)
8.まとめ


クールな色合いが揃い、モダンで洗練されたインテリアを作り出すアーキテクチュラルニュートラルはいかがでしたか?
No.2005 All Whiteの純粋な白さ、No.2011 Blackenedのモダンでクールな白、No.277 Dimpse DIの黄昏を感じさせる詩的な風合い、No.242 Pavilion Grayの上品さなど、それぞれが個性的ですが合わせて使うととても美しく調和する4色が揃っていましたね。
リノベーションで洗練されたシャープな空間に変えてみたい、という方にはぜひおすすめです。
次回のVol.3では、また異なる魅力を持ったニュートラルカラーをご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
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