2026.11.04
好きな色や名作家具に囲まれて、心がほどける住まい。| Farrow&Ballのカラーコンサルタンシー施工事例

忙しい毎日から離れ、家ではゆっくりと心をほどいて過ごしたい。
そんな願いを、色の力でかたちにした住まいがあります。
今回ご紹介するのは、緑が広がる東京都内の一角にあるM様邸。お気に入りの名作家具が並ぶ空間に、ご夫妻それぞれが好きな色を取り入れながら、住まい全体の調和を大切にしたお住まいです。
ご主人がお好きなのはブルー。奥様は、落ち着いたグレーやブラウンなどのニュートラルカラーに惹かれていらっしゃいました。
それぞれの好みを大切にしながら、家具や既存の素材とも美しく調和させるには、どのような色を選べばよいのでしょうか。
Farrow & Ballのカラーコンサルタンシーでは、ご夫妻の好みや理想の暮らしを伺いながら、壁だけでなく天井や水まわりまで、住まい全体を見渡した色彩計画をご提案させていただきました。
建具を生かしながら、ご夫妻の「好き」をつなぐ
銀座サロンでのご相談では、ご夫妻それぞれのお好みを伺いました。
ご主人がお好きなのはブルー。奥様は、No.229 Elephant’s BreathやNo.243 Charleston Gray、No.244 London Clayといった、落ち着いたニュートラルカラーに惹かれていらっしゃいました。
コンランショップでご覧になった、繊細なピンクのギャザーカーテンとの組み合わせも思い描かれていたそうです。

色選びではこうしたお好みに加え、すでに選ばれていた家具や床・建具との調和も大切にしながら候補色を絞ったり、色の見え方や素材との相性も確認していきました。
なかでも熟慮したポイントが、当初M様が気にされていた赤みを含んだブラウンの建具や棚の色。そして、それらの色が悪目立ちせず、空間全体をつなげる壁の色としてご提案したのが、No.CB2 Roasted Macadamiaです。
壁の色が変わることで、気になっていた建具も空間にしっくりと馴染むように。新築の住まいに備わっていた素材を生かしながら、ご夫妻のお好みに近づけていきました。

穏やかな色と光が、名作家具を引き立てるリビング・ダイニング
No.CB2 Roasted Macadamiaは、M様がとくに気に入ってくださった色です。
廊下からリビングダイニングにかけて同じ壁色を使い、移動するなかでも空間のつながりを感じられるようにしました。
穏やかなニュートラルカラーを背景に、木の家具の表情や、椅子・照明の美しいフォルムが引き立ちます。家具だけが際立つのではなく、壁や建具も含めて、ひとつのインテリアとして調和する住まいになりました。

施工工事では、既存のビニールクロスは剥がし、ペイント下地クロスのカラーワークスペーパーを貼り直したうえで、Farrow&Ballの塗装や壁紙で仕上げを。
L字にまわり込むバルコニーに面したリビングダイニングは、直射日光が強く差し込む空間ではありません。それでも、窓から届く光が塗装した壁にやわらかな明暗をつくり、色に豊かな表情を与える空間へと変わりました。
現場を訪れたスタッフが最も印象的だったと言っていたのは、この光のグラデーション。色に加えて壁の質感も変わったことで、お気に入りの家具を包む背景に、繊細で美しい奥行きが生まれたそうです。

お好きなネイビーを、心地よい濃淡で楽しむ
ご主人のお好きなブルーを取り入れたお部屋には、No.281 Stiffkey Blueを選びました。深みのあるネイビーに惹かれる一方で、「部屋が暗くならないか」というご心配もいただいたそうです。
そこで、壁四面すべてを同じ色にするのではなく、入室したときや、お仕事中に目に入る壁に取り入れることをスタッフからご提案させていただきました。

組み合わせたのは、No.228 Cornforth White。暖かさにも冷たさにも偏りすぎない、やわらかなグレーです。
ネイビーに真っ白を合わせると明暗差が大きくなり、濃い色の暗さやメリハリが強調されることがあります。そこで今回は間に穏やかなグレーを添えることで、コントラストをやわらげたそうです。
まさに好きな色の存在感を楽しみながら、落ち着いて過ごせるバランスが整った空間になっていますね。

天井にも、奥様のお気に入りの色を
奥様がお好きだったNo.244 London Clayは、リビングに面したお部屋の天井に取り入れました。
赤みを含んだ深いブラウンが、リビングの建具やNo.CB2 Roasted Macadamiaの壁色と緩やかにつながっています。お部屋ごとに壁や天井の色を変えながらも、共通する色味があることで、住まい全体にまとまりが生まれました。

なお、天井に濃い色を使うことは、少し意外に感じられるかもしれませんが、M様邸では、その深い色合いが空間に落ち着きをもたらしていて、現場で確認したスタッフからも、想像以上によかったという声が上がりました。
壁だけでなく天井にも目を向けることで、我が家を愛でる場所が広がるのは嬉しいことですよね^^

水まわりには、気持ちを切り替える楽しみを
廊下やリビングダイニングの穏やかな色のつながりに対して、洗面室とトイレでは少し雰囲気を変えていますが、これはただ身支度を整えたりするだけでなく、気分をリセットできるよう空間となるようにと、ご提案をさせていただいたそうです。

洗面室には落ち着いたブルーを、トイレの壁にはFarrow&Ballの壁紙 Tessella BP3614を、天井にはNo.274 Ammoniteを採用。また、洗面室の壁にはNo.299 De Nimes、そして天井にNo.274 Ammoniteという、青みがほのかに感じられるホワイトやグレイッシュカラーでまとめました。
トイレは、M様がとくに気に入ってくださっている空間のひとつです。
住まい全体の調和を大切にしながら、小さな空間では異なる表情も楽しむことで、M様邸に心が動く場所が加わりました。


壁紙:BP3614 Tessella / 天井:No.274 Ammonite
好きな色が、家で過ごす時間を変えていく
こうした色選びを経て施工工事が完成した空間をご覧になったM様からはその後、「好きな色に囲まれることがこんなに気持ちいいとは。素敵な部屋になり、ゆっくり過ごす時間が増えそうです」というコメントをいただいております。
忙しい毎日だからこそ、家では心の緊張をほどいて過ごしたいという願いを出発点に、ご夫妻の好きな色と、住まいに備わる素材、お気に入りの家具を一つひとつつないだM様邸。
Farrow&Ballのペイントと壁紙を取り入れることで、M様邸の名作家具が映える上品さと、ご夫妻がくつろげる穏やかさを備えた住まいになりました。


Farrow&Ballについて
Farrow&Ballの塗料は、奥行きのある色彩と、光によって豊かに変化する表情が特長です。自然素材と美しく調和し、大切な家具や照明の魅力を引き立てます。
M様邸では、ご夫妻それぞれの好きな色を、建具や家具とつながるように組み合わせることで、穏やかにくつろげる住まいが生まれました。
壁や天井の色を選ぶことは、そこでどんな時間を過ごしたいかを考えることです。お好きな色に囲まれる心地よさは、我が家で過ごすかけがえのな時間につながっていきます。
Farrow&Ballは、色を通して、そして色を住まいで表現することに長けたスタッフたちが、お一人おひとりの思いに寄り添い、住まいづくりをお手伝いします。
お客様:M様邸
建築地:東京
ブランド:Farrow&Ball
色番号・色名:
No.CB2 Roasted Macadamia(リビングダイニング、キッチン、廊下、洋室他、壁と天井)
No.CB9 Au Lait(リビングの上がり天井)
No.281 Stiffkey Blue(ネイビーの部屋の壁)
No.228 Cornforth White(ネイビーの部屋の壁・天井)
No.244 London Clay(リビング隣の洋室の天井)
No.299 De Nimes(洗面室の壁)
No.274 Ammonite(洗面室・トイレの天井)
BP3614 Tessella(トイレの壁紙)
仕上げ:天井 エステートエマルション / 壁 モダンエマルション