2025.10.21
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【ニュートラルカラー大解剖 / 全6回】Vol.3 現代的なスマートモダンを生み出すコンテンポラリーニュートラル
【ニュートラルカラー大解剖 / 全6回】のシリーズのvol.3は、リノベーションでも人気が高い、明るめのグレーが揃うグループ「コンテンポラリーニュートラル」をご紹介します。
ほのかにライラックのような色味を感じさせる特別なグレーのニュートラルカラーグループから、4色をチェックしてみましょう。
1. 現代的で洗練されたコンテンポラリーニュートラルのグレーは、「ライラック」が鍵となる
2. コンテンポラリーニュートラル:No.2001 STRONG WHITE
3. コンテンポラリーニュートラル:No.241 SKIMMING STONE
4. コンテンポラリーニュートラル:No.229 ELEPHANT’S BREATH
5. コンテンポラリーニュートラル:No.267 DOVE TALE
7. 様々なグレーをFarrow & Ball 銀座サロンで直接確認してみましょう
1. 現代的で洗練されたコンテンポラリーニュートラルのグレーは、「ライラック」が鍵となる

おしゃれなインテリアが好きな方のなかには、グレーを使ったモダンで洗練されたインテリアに憧れる方も多いですよね。
これまでご紹介した「リラックスニュートラル」や「アーキテクチュラルニュートラル」にも魅力的なグレーが含まれていましたが、今回のグレーのグループはただのグレーではありません。

これからご紹介するコンテンポラリーニュートラルの4色には、ベースカラーにライラックの紫みを感じるのです。
このニュートラルカラーグループの色合いは、インテリアに極めて現代的で洗練された雰囲気をもたらしますが、このほのかな紫のニュアンスこそが、スマートさだけでなく温かみのある雰囲気を醸し出す秘密。

無機質な印象ではなく、インテリジェンスでスマートな印象を保ちつつ、ナチュラルにインテリアにグレーを取り入れることができる素晴らしいニュートラルカラーグループです。
それでは、さっそくコンテンポラリーニュートラルの4色をご紹介します。
・【ニュートラルカラー大解剖 / 全6回】Vol.1 どんなインテリアカラーとも相性が良いリラックスニュートラル
・【ニュートラルカラー大解剖 / 全6回】Vol.2 クールでモダンなインテリアにリノベーションをするならアーキテクチュラルニュートラル
2.コンテンポラリーニュートラル:No.2001 STRONG WHITE


ややグレイッシュな白系統のNo.2001 STRONG WHITEは、その名前にふさわしく力強さがある色です。
リノベーションをきっかけに、「今までと同じような真っ白だと少し単調に思えるから変えてみたいけど、白の明るさや清潔感は保ちたい」という方に特におすすめです。
淡いグレーのトーンが醸し出すスタイリッシュな雰囲気は、クラシカルなお住まいに現代的な感性をもたらすため、モダンなインテリアスタイルとも調和しやすい色です。


同じコンテンポラリーニュートラルのNo.241 SKIMMING STONEやNo.229 ELEPHANT’S BREATHだけでなく、すっきりとしたアーキテクチュアルニュートラルのNo.2005 ALL WHITEなど、どんな色とも馴染みやすいのが特徴です。
3.コンテンポラリーニュートラル:No.241 SKIMMING STONE


石の色に似た穏やかで明るいグレーのNo.241 SKIMMING STONE。
この色名Skimming Stoneは「石の水切り遊び」という意味からとったものではなく、実は19世紀の『Skim Colour(漆喰の色)』が由来。


その暖かみのある明るいグレーの色合いは非常に汎用性が高いので、リノベーションで取り入れるなら、寝室のような落ち着いた空間に適しています。
また、No.254 PELTやNo.244 LONDON CLAYのような暗いトーンの色と合わせるのもおすすめです。
通常、白やそれに近い明るい色と暗いトーンを合わせるとメリハリが強くなり、やや緊張感のある空間となってしまうのですが、明るい色でもNo.241 SKIMMING STONEくらい穏やかな色合いになると、その差が和らぎます。
光の当たり方によって、グレーが強く見えたり、よりベージュに見えたりと、微妙な色の変化を楽しめますし、白の代替え色として、住まいの様々なスペースで活躍してくれるでしょう。
4.コンテンポラリーニュートラル:No.229 ELEPHANT’S BREATH


No.229 ELEPHANT’S BREATHは、暖かみのあるミディアムグレーの色合いです。
著名な英国人インテリアデザイナーであるジョン・ファウラーによって名付けられたポピュラーなペイント名で、モダンなグレイッシュカラーとして愛されてきました。

No.229 ELEPHANT’S BREATHは一見ほんのりマゼンタを感じる明るいグレーに見えますが、日光があまり当たらないスペースでは、ほぼライラックに見えることも。
またクールなグレーにありがちな冷たさがなく、ライラックのアンダートーンが心地よい温かさを加えます。

窓から差し込む陽光や照明の光にもよく反応をし、1日を通してさまざまな表情を見せてくれる色なので、リノベーション後にファンになる方が多い色のひとつです。
なお、同ニュートラルカラーグループの明るい色と組み合わせるとジャパンディスタイルなどにもあう静穏な印象をもたらしますが、No.243 CHARLESTON GRAYなどと組み合わせるとより魅力的なアクセントとなり、アーバンでスマートな雰囲気を演出してくれるでしょう。
5.コンテンポラリーニュートラル:No.267 DOVE TALE


暖かみのあるグレーに紫がかった色合いのNo.267 DOVE TALEは、ひとつ上でご紹介したNo.229 ELEPHANT’S BREATHよりも少し暗く、このニュートラルカラーグループならではのライラックのニュアンスをよりはっきりと感じるため、現代的な軽やかなモダンなスタイルをお好みの方におすすめの色です。


戦間期の自由奔放な若者たちが好んだ典型的な色です。
ソフトなライラックカラーは居心地がよい落ち着いた雰囲気を作り出すため、ゆったりとしたリビングにぴったりの色です。
なお、同じコンテンポラリーニュートラルのNo.241 SKIMMING STONEと組み合わせると、インテリアに繊細で美しいグラデーションを描き、上品な雰囲気に。
エレガントな世界観をリノベーションを機に表現してみたいという方におすすめです。
6.FAQ コンテンポラリーニュートラルについて

Q.コンテンポラリーニュートラルは、どんなインテリアスタイルとあいますか?
「紫み(ライラック)を感じるニュートラルカラー」と聞くと、複雑で使いにくいグループなのではと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に使いやすい色が揃っています。
インテリアスタイルでおすすめしたいのは、日本とスカンジナビアの文化が融合したジャパンディスタイル。シンプルナチュラルの極みのようなスタイルで、明るく彩度の低い穏やかなインテリアカラーで構成されています。クールさだけではなく、自然な暖かみを感じるコンテンポラリーニュートラルとは非常に相性が良いと言えるでしょう。
また、モダンやミニマルといったシャープなスタイルにもぴったりです。鮮やかな色と合わせるよりも、コンクリート、ガラス、スチールといった現代的な素材、木材や天然素材など色が薄めだったり素材色とも相性が良く引き立ててくれます。

Q.自宅の床が少し昔の黒に近い茶色なのですが、存在感が強すぎて困ってます。床材は変えずにもう少し印象を和らげたいのですが、おすすめの色はありますか?
リノベーション時には床を変えずにそのまま使う方も多いですよね。その際、床の個性が強いと上の壁の色を選ぶのは難しく感じてしまいがちです。しかもこの床材はかなり暗い色なので、壁の色が白いとかなりパッキリとしたコンサバティブな印象になってしまいます。こうした床材は、コンテンポラリーニュートラルのような紫みを帯びた繊細な色合いが向いています。No.229 ELEPHANT’S BREATHやNo.241 SKIMMING STONEなら白よりもワントーン落ち着きがある色合いなので、床材の色との差が縮まりソフトでスマートな空間へと変化してくれるでしょう。
このように既存の床材と壁の色のマッチングを相談されたい場合は、Farrow & Ball銀座サロンでカラーコンサルタンシーサービスをご利用ください。インテリアカラーを熟知する銀座サロンのスタッフが、お客様のご自宅の様子やご希望に合わせて空間に最適な色をご提案いたします。
7.様々なグレーをFarrow & Ball 銀座サロンで直接確認してみましょう

今回ご紹介したコンテンポラリーニュートラルは、ライラックのアンダートーンが鍵となり洗練された印象をもたらすグループですが、ご自宅ではどんなニュートラルカラーが合うかFarrow&Ballのカラーチャートを取り寄せて探してみてください。
また、Farrow & Ball 銀座サロンではさまざまなグレーを塗装しておりますので、リノベーションをお考えの際は、その奥行き深さや質感などを直接目で確かめてみるのをおすすめします。
壁の色は、光の色や塗っている下地などでも大きく見えが変わりますので、ぜひ体感してください。
(Farrow & Ball 銀座サロンは予約制となっております。ぜひご予約のうえご来店ください)
8.まとめ


さて、vol.1〜3までややクールな印象のニュートラルカラーグループを立て続けにご紹介してきましたが、今回はその中でもアンダートーンのライラックが鍵となり、暖かみを感じやすいコンテンポラリーニュートラルのお話をさせていただきました。
このコンテンポラリーニュートラルは、クールでシャープなインテリアというよりも、肩肘張らずに自然体でいられるような静穏で上品な現代のモダンなインテリアを作ってくれるカラーグループです。
同グループの色を合わせて、より色のつながりが美しい心地よい空間にするのも良いでしょう。
このニュートラルカラーが気になる方は、ぜひサンプルやカラーチャートを手に入れてお好きな色を発見してみてください。
次回のVol.4からは、いよいよウォームなニュートラルカラーグループを紹介していきます。お楽しみに!
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