2025.07.16

PROJECT

軽井沢lagomさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

先日、私たちは自然豊かな軽井沢にある素敵なインテリアショップ、lagomさんを訪問しました。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

スウェーデン語で「ちょうどいい、バランスの取れた」という「lagom」さんは、意味を持つ言葉の通り、まさに心安らぐ居心地の良さが魅力の場所。そして、その空間を彩るのにFarrow&Ballのペイントを選んでくださっています。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

lagomさんの店内に入ると、まず目に飛び込んできたのは、Farrow&Ballならではの深く美しい色彩が織りなす空間。壁には、柔らかな光を浴びて表情を変えるこだわりの色が塗られており、それぞれの空間が持つテーマや雰囲気に合わせて、見事にFarrow&Ballのペイントが溶け込んでいました。

lagomを彩るFarrow&Ballの色

lagomさんの空間には、Farrow&Ballの厳選された5色が使われています。

それぞれが独自の表情を持ちながら、見事に調和し、lagomさんのコンセプトである「ちょうどいい、バランスの取れた」心地よさを生み出していました。

No.281 Stiffkey Blue

深みのあるStiffkey Blueは、落ち着いたネイビーブルーです。独特なブルーな色合いをした泥や貝殻がみられる英国ノーフォーク州のスチューキー海岸をイメージして名づけられました。この色が空間に深みと洗練された印象を与え、訪れる人々に静かで穏やかな時間を提供します。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

No.292 TRERON

様々な緑色の種からインスピレーションを受けた緑がかったグレーのTRERONは、Farrow&Ballの中でも特に人気の高い色の一つ。自然界の色を思わせるアースカラーで、空間に落ち着きと温かみをもたらします。都会の喧騒を忘れさせるような、穏やかでリラックスできる雰囲気を作り出し、lagomさんの自然との調和を象徴しているようでした。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

No.36 MAHOGANY (アーカイブ色)

深く豊かな赤みを帯びたブラウンのMAHOGANYは、クラシックで上品な印象を与えます。この色は、空間に温かさと重厚感を加え、まるで古民家のような、どこか懐かしい安心感を醸し出しています。木材や天然素材との相性も抜群で、lagomさんの居心地の良さに貢献しています。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

No.4 OLD WHITE

全ての色を優しく包み込むように使われているのが、柔らかなオフホワイトのOLD WHITEです。真っ白ではない、ほんのり温かみのあるこの色は、空間全体に広がりと明るさをもたらしつつ、他の深みのある色とのコントラストを和らげ、より調和の取れた「ちょうどいい」バランスを生み出していました。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

No.233 DayRoom Yellow

特に印象的だったのは、試着室に塗られたDayroom Yellowです。この明るく、それでいて穏やかな黄色は、まるで温かい陽だまりの中にいるような心地よさを生み出していました。服を試着する際に、気分まで明るくしてくれるようなポジティブな色で、ご自身の姿をより魅力的に映し出してくれる効果も期待できます。お客様がリラックスして、じっくりと商品を選ぶことができる、そんな細やかな配慮が感じられる空間でした。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

これらの色が組み合わさることで、lagomさんの空間は、ただ美しいだけでなく、心からリラックスできる、まさに「lagom」な居心地の良さを提供していました。Farrow&Ballのペイントが持つ深みのある色合いとマットな質感は、光の当たり方で表情を変え、時間帯によって異なる魅力を放ち、訪れるたびに新たな発見がある空間を作り上げています。

軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間
軽井沢LAGOMさん訪問:Farrow&Ballが彩る理想の空間

オーナー須長檀さんと障がいのあるクリエイターとの共創

lagomさんの空間デザインを手掛けられたオーナーの須長檀さんは、多岐にわたる分野で活躍されています。最近では、2025年5月12日にザ・コンランショップより発売された、須長さんのデザインワークによる家具〈Resoma〉も発表されました。

さらに須長さんは、代表を務める一般社団法人konst(コンスト)において、障がいのあるクリエイターの「得意」を美の源泉と捉え、福祉とデザインを融合させたアトリエを運営されています。彼らは、障がい者の「得意」を引き出すアートワークショップを企画し、そこで生まれたプロダクトを社会へ繋ぐ活動を軽井沢を拠点に進めています。

konstのビジョンは、創作物が作り手に障がいがあるから選ばれるのではなく、その素晴らしい表現力によって選ばれ、高いクリエイティビティに対する対価が還元される社会を目指すことです。ポルノグラフィティの公式アーティスト写真への原画提供や、デンマークのブランド『duckfeet』とのアップサイクルデザインプロジェクトなど、数々の魅力的なコラボレーションも実現されています。

LAGOMの空間も、そしてkonstの活動も、須長さんの空間とプロダクト、そして社会に対する深い洞察と美意識が息づいているのだと感じました。

須長さんの更なる活動については、ぜひKonstのウェブサイトをご覧ください。