2025.11.14

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Farrow&Ballのアースカラーが叶える、秋から広がるタイムレスな心地良いインテリア

秋は光がやわらかくなり木々の紅葉や土の色がより鮮やかに感じられる季節です。 

涼しく快適な気候のこの時期は、インテリアの模様替えを考える人が増えるタイミングでもあります。実際に、「秋 インテリア 壁色」といった検索ニーズが高まるのも秋口の特徴です。

そんな季節に心惹かれるのがアースカラーを使ったインテリア。サーモンやブラウンをはじめとした自然を感じさせる壁色は、落ち着いた季節感を演出すると同時に、通年で心地よい暮らしを支える普遍的なカラーでもあります。

壁面にNo.198 Broccoli Brownをペイントしたリビング。Farrow&Ballのアースカラーは、顔料たっぷりのペイントのため、光を優しく反射し、柔らかく包み込むような空間をつくることができます。

壁: No.198 Broccoli Brown

近年はサステナブル志向の高まりもあり、派手な色よりも自然や環境になじむ色合いが注目されています。特に「くすみカラー」と呼ばれる柔らかいトーンは、サステナブルなライフスタイルを意識する人々に選ばれることが増えています。

Farrow&Ballのアースカラーも、まさに今の暮らしの気分に響く色。自然素材や落ち着きを大切にした空間と調和するカラーバリエーションが揃っています。

今回は、Farrow&Ballのカラーパレットでも豊富に展開されているアースカラーの魅力をご紹介。単なる秋の季節色としてではなく、自然・安心・落ち着きを与えてくれるタイムレスな色としてアースカラーをインテリアや壁色に取り入れてみませんか?

Farrow&Ballのカラーチャートは2025年11月から新色が加わりリニューアルしました。

1. アースカラーとは?

2. インテリアを彩るアースカラーの魅力

3. Farrow&Ballのアースカラーを取り入れた事例

4. 壁にアースカラーを選ぶときのポイント3選

5. まとめ

1. アースカラーとは?

アースカラーとは、文字通り「大地(Earth)」に由来する色合いで、自然界の土・石・植物・鉱物などを思わせる落ち着いたトーンの総称です。自然を感じさせる有機的な色合いで暖色が多く、サーモン、ブラウン、テラコッタ、カーキといった色が代表的。鮮やかすぎない、ややくすみを帯びたニュアンスが特徴です。

インテリアや壁色においては、単に季節感を演出するだけでなく、ベースカラーとして年間を通じて空間に馴染む普遍性を持っているのが魅力です。主張しすぎない穏やかなカラーが多いのも特徴で、壁面など大きな面積に取り入れても家具や様々な素材とも自然に調和します。

床をNo.318 Douterのブルーグレーでペイントし、木部はNo.2005 All Whiteの白で仕上げたインテリア。アースカラーの深みのある色に、白の抜け感を足すことでモダンな空間となっています。

床: No.318 Douter / 木部: No.2005 All White

色彩心理の観点では、アースカラーは「落ち着く色」「安心感を与える色」として知られています。

大地を思わせるブラウンやカーキは安定感を、サーモンやテラコッタといった暖色系は親しみや温かみを、グリーン系は調和やリラックスをもたらし、自然とのつながりを感じさせます。

このようにアースカラーは、心と体の両面にやさしく寄り添い、暮らしに穏やかな心地よさをもたらすタイムレスな色なのです。

2. インテリアを彩るアースカラーの魅力

インテリアの世界では、アースカラーは、派手さを抑えたトーンで四季を問わず空間に馴染み、心地よく暮らせる色として幅広く取り入れられてきました。鮮やかすぎる色合いや白一色でまとめた空間に比べ、アースカラーは視覚的にやさしく、そっと暮らしに寄り添う存在です。

目に負担をかけず、落ち着いた雰囲気をつくり出すため、長時間過ごしても疲れにくく、自然とリラックスできる空間に整えてくれます。さらに光や植物、自然素材と組み合わせることで、居心地の良さや集中力、さらには疲労回復にまでプラスの作用をもたらすと考えられています。

壁をNo.34 Calke Greenでペイントしたワークスペース。木目を生かしたデスクやチェア、卓上に置かれたモンステラの観葉植物とも相性よく、目を酷使しがちな現代人にはグリーンのインテリアは心身ともに癒しを与えてくれます。

壁: No.34 Calke Green

また、アースカラーのカラーラインナップを見て秋の印象を持たれる方もいらっしゃりますが、秋らしい雰囲気にマッチするアースカラーは、そのまま冬の温もりに繋がるだけでなく、春夏の光の中でも爽やかに映えます。グリーンやベージュなどのアーストーンは植物や自然素材と相性が良く、リネンやラタンと組み合わせることで清々しい季節感を演出できます。サーモンやテラコッタも光に透けると柔らかく軽やかになり、夏の明るいインテリアに自然と馴染むのです。

建具をNo.18 French Grayでペイントした屋外画像。柔らかいアースカラーのペイントは、屋外の植物など自然の風景とも溶け合います。

建具: No.18 French Gray

3. Farrow & Ball のアースカラーを取り入れた事例

アースカラーの色展開が豊富なFarrow&Ballのカラースキームを使った事例をいくつかご紹介します。

まずはアースカラーのグラデーションが美しい空間から。

箇所ごとに微妙な色の差を使い分けたペイント仕上げの空間。壁は、No.283 Drop Cloth、造作家具:は、No.40 Mouse's Back 、天井: No.291 School House White、左造作家具は、No.239 Wimborne White。グラデーションのように、わずかな色の違いを使い分けることで空間に奥行きが生まれます。

壁: No.283 Drop Cloth / 造作家具: No.40 Mouse’s Back / 天井: No.291 School House White / 左造作家具: No.239 Wimborne White

石のような穏やかさと深みを感じるNo.283 Drop Clothの壁に、グレイッシュな温もりを添えるNo.40 Mouse’s Backの造作家具。天井には柔らかな光を反射するNo.291 School House Whiteを組み合わせ、全体に静かな統一感が生まれています。 グラデーションが織りなす静けさが、慌ただしい日々の中でも、ここに立つと時間がふっと緩むような、そんな心を落ち着かせてくれる空間を作り出しています。

次にご紹介するのは、アースカラーのアクセントの壁色を主役にした空間です。

壁は、No.243 Charleston Gray、天井No.2005 All Whiteで仕上げた内装。茶色の近いグレーの色味のモダンで上品なアースカラーは、現代的なデザインの内装にも、昔ながらのクラシックな空間にも使いやすい色です。

壁: No.243 Charleston Gray / 天井No.2005 All White

ほんのりと赤みを感じるNo.243 Charleston Grayを壁と建具にペイントしています。色名にグレーとつきますが、実際には茶色に近い穏やかで温かく包み込むようなニュアンスのある色は、どこか土の温もりを感じさせるような、同時にモダンで上品なカラーです。天井には、No.2005 All Whiteを合わせて、光が柔らかく反射する抜け感をプラスすることで、現代的なミニマルさと田舎の穏やかさが共存する空間を生み出しています。

植物との組み合わせを楽しむときにはあえて同系色のグリーン系のアースカラーを壁色にするのもおすすめです。

壁は、 No.287 Yeabridge Green 、木部: No.2005 All Whiteで仕上げたダイニング。やや鮮やかなアースカラーのグリーンのペイントは、生命力あふれる観葉植物の緑にも負けない瑞々しい色です。

壁: No.287 Yeabridge Green / 木部: No.2005 All White

こちらの壁には、No.287 Yeabridge Greenをペイントしています。やや鮮やかさをもつグリーンですが、広義ではアースカラーに含まれます。黄みよりのグリーンでやや鮮やかですが、自然界の草・葉・苔などの色に近い領域にあり、人工的なビビットさではなく「自然の中の鮮やかさ」を表す色です。

室内に配された植物の瑞々しいグリーンと、壁を彩るNo,287 Yeabridge Greenがお互いに共鳴し合い、自然の生命力と穏やかさが溶け合う心地よいバランスのダイニングです。

こちらの事例のように、アウトドアスペースにアースカラーを取り入れることで自然とつながる気持ちの良い空間を作ることも可能です。

屋外のシャワースペースの画像。壁は、No.231 Setting Plasterの淡いピンク、ウッドスクリーンは、No.64 Red Earthのテラコッタのような赤褐色の色で仕上げています。2色の朗らかで温かさに満ちた色合いは、陽光に照らされることでより魅力を増しています。

壁: No.231 Setting Plaster / ウッドスクリーン: No.64 Red Earth

No.231 Setting Plasterの柔らかなピンクベージュが午後の日差しを柔らかく受け止め、No.64 Red Earthのエネルギッシュさと温かみを兼ね備えた赤土色が明るさや温かさを添えています。太陽光の下で明るく生き生きとした印象を感じるおしゃれなシャワースペースです。

最後にご紹介するのは、壁全面をアースカラーで仕上げた空間です。

壁面をNo.37 Hayでペイントしたベッドルーム。黒いペンダントライトの硬さも、Hayのくすんだイエローの色が優しく受け止めてくれます。

壁: No.37 Hay

干し草(Hay)の名の通り、自然の中にある穀物や草のような優しい黄みを帯びた色ですが、決して素朴な印象だけにとどまらず実はモダンなインテリアアイテムとも非常に相性が良い色です。

画像のようなマットブラックのペンダントライトをHayのような温かみのある色で合わせると、コントラストが生まれながらも、黒の印象が強くなりすぎず、モダンでありながらも落ち着きのあるバランスを生み出しています。本を開いたり、静かに明かりを眺めたりするひとときをゆるやかに包み込むような安らぎを感じさせる色です。

4. 壁にアースカラーを選ぶときのポイント3選

1. Farrow&Ballのカラースキームを活用する

Farrow&Ballのペイントは、単色で選ぶだけでなく、カラースキーム(配色計画)として組み合わせを考えることで、より完成度の高い空間をつくることができます。Farrow&Ballでは各カラーに相性の良いコンプリメンタリーホワイト(Complementary White)や、おすすめの組み合わせ例が提案されており、壁・天井・建具のトーンを美しくつなげることができます。

2. お気に入りの色を見つけたら空間全体の調和を考える

例えば、お気に入りのアースカラーでアクセントカラーをペイントする場合、先述の通り、周囲の壁や天井にFarrow&Ballのカラースキームを活用して同系色でまとめることで自然なグラデーションが生まれ、上質な統一感を演出できます。さらに、家具や床材との調和も忘れずに確認しておきましょう。選んだ色と床の色はマッチしているか、ラグやカーテンの色との関係はどうか、など全体の色や素材のバランスを意識することで心地よく感じられる空間になります。

3. 自然光や照明の光の色を考慮して色を選ぶ

色の見え方は、自然光の向きや時間帯、照明の光の色によって印象が大きく変化します。

自然光については、部屋の方角によって色の見え方が変わってきます。南向きの部屋では光が強く、深いブラウンやグリーンでも明るく映えます。北向きの部屋では光や柔らかいため、サーモンピンクやテラコッタなどの暖色系が温もりを感じさせてくれます。

西向きの部屋では夕方の西日が強く、夏場は暖色系がやや重たく見えることもあります。東向きの部屋では朝日は入るものの午後は暗くなりやすいため、過ごす時間帯を意識し、光を補うような明るめのトーンを選ぶのがおすすめです。

また照明によっても色の見え方は大きく変化します。昼間の自然光では明るく軽やかに見える色も夜の照明の下では深みを帯びて落ち着いた印象に変わります。特にFarrow&Ballのペイントは顔料が豊富に含まれているため、照明の種類(電球色や昼白色など)によって繊細に表情を変えるのが特徴です。そのため、色を選ぶ際には実際の照明環境でサンプルを確認することをおすすめします。

色選びに迷った時は、カラーコンサルタンシーサービスもおすすめです。

5. まとめ

アースカラーは秋のインテリアぴったりの「季節の色」であると同時に、一年を通じて暮らしに馴染む普遍的で心地のよい色です。
Farrow&Ballの豊かなカラーパレットなら、必ずあなたの空間にふさわしい上質なアースカラーが見つかるでしょう。
実際の色味や質感を確かめたい方、壁紙やペイントの組み合わせや塗装工事のご相談をご希望の方は、ぜひFarrow&Ball銀座サロンへお越しください。

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